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ダイビング・シーズナリティ

シーズナリティ

季節の移ろいを映してさまざまな表情を見せる慶良間の海。春は穏やかに,夏はダイナミックに,秋は優雅に,そして冬は静かに。そんな表情豊かな慶良間の海を,心ゆくまで愉しんでください。マリンサービス・ゲルマがご案内します。

   

~春~

水温がゆっくりと上がり始めると,魚が活発に動き出します。この季節には魚の産卵行動などが観察できます。
沸かしの季節なので,透明度は若干下がります。水温も低めなので,5mm のワンピースにフード付きベストがお勧めです。

この季節は気温・水温ともに日増しに暖かくなっていきますが,冬の間中吹く北風が止まないときには,慶良間諸島の北側のポイントへは潜れないこともあります。

慶良間では本土より早く,5月のゴールデンウィーク明けには梅雨入りします。梅雨は40日ほど続き,6月中旬から後半にかけて梅雨は明け,夏がやって来ます。

~夏~

梅雨が明けるといよいよ夏本番です。気候がもっとも安定した季節です。
雨も少なく,台風もそれほど心配ではなく,波の穏やかな季節です。ダイビングには最適の季節でしょう。水温も暖かく,5mm のワンピースで十分です。

夏は一番沖縄らしい季節です。大潮にはマンタなどが多く目撃されるようになります。気温は30度前後ですが,強い日差しが照りつけます。
7月後半からは台風が来ることがあります。水温は高く,5mm のワンピースで寒さを感じません。寒さに強い人は 3mm のシーガルでも十分でしょう。

珊瑚の産卵は5月~6月中旬の大潮(満月)の夜に見られます。

~秋~

透明度がぐんぐんと良くなります。台風の季節となりますが,台風さえこなければ気温が暑すぎることもなく,水温は十分に暖かく,また透明度が良くなる季節です。

魚影が最も濃くなるのがこの季節です。春に生まれた小さな魚の子供たちもすっかりと大きくなり,珊瑚礁はまるで竜宮城のようになります。

11月頃には台風が発生することも少なく,天候も穏やかで気温・水温ともに十分暖かく,うりずんの頃と並んでダイビングのベストシーズンでしょう。

~冬~

北風が吹き始め,肌寒くなってきます。陸上でも長袖が必要になります。水温はまだ暖かいですが,寒がりな人は 5mm のワンピースにフード付きベストが必要となるでしょう。

慶良間の冬はくじらの季節です。ざとうくじらが慶良間の海に子供を育てにやってきます。水温は低めで,5mm のワンピースにフード付きベストが必要です。寒がりな人は思いきってドライを着ましょう。この季節は魚も活発には動きませんので,ダイビングよりはホエールウォッチングのほうが良いかもしれません。